学習の高速道路

「インターネットは学習の高速道路」と言った人がいたが、自分でインターネット学習してみて本当にそう思える。インターネットはキーワードを入力するだけで百科事典、専門書、新聞雑誌テレビを脇において勉強しているような気分になる。そのうえ専門書に書いていないことやマスコミが報道しないことまで分かるし世界中から学べる。イヤハヤ高速道路なんていう生半可なものではない。ビックリ仰天である。そのかわりウソやウソっぽいものも多くうっかりすると騙されそうだ。ネット上はまさに玉石混淆(読み方が分からない、意味が分からないときはインターネット検索すればすぐ分かる)だから、反って本物を見つけ出すのが難しくなった。高速道路を突っ走るどころか、ゴミ収集車でゴミを拾って歩くことになりかねないからだ。

 

インターネットを開くたびに、自分が如何に小さなミクロ世界に住んでいるか思い知らされるが、生きていくうえで知らなくてもいいことが山のようにある。
知識や情報の山から本当に貴重な玉石を見つけ出して磨き上げたいと思うが、その玉石がなかなか見つからない。ネット上には「ゴルフの秘訣」や「飛ばしの秘訣」を語る独自説が充満しているが、本当の秘訣なんて1%どころか万にひとつもない。そんな中で1968年大英ゴルフ学会が発表した『Search for the Perfect Swing』が辿り着いた、「世に完璧なスイングはない」という結論こそ、玉石に違いないと感じた米国PGAゲーリー・ワイレンが、オレゴン大学で博士号を取得した学位論文『法則原理選択性理論』で秘訣がないことを、理論的に説明して見せた。「誰がどんなスイングで打ってもボールは物理法則に従って飛ぶことしかできない」という結論だ。

 

1976年PGAマガジンにこの論文が掲載されて、米国ゴルフ界は騒然となった。あたかもコペルニクスが『地動説』を発表したときのように。秘訣を求めて血の出るような修行を積んでいるトッププレーヤーや達人達は「自分の努力は何だったンだ!」と思ったに違いない。しかし、実際は達人たちの絶望の中からゴルフのイノベーションが始ったのである。スイングの法則原理を知ることによって秘訣とかミラクルと言われたショットが、一定のトレーニングによって誰にも可能になったばかりか、3年掛かったものが1年で、10年掛かったものが3年で達成できるようになった。だから16歳のチャンピオンが誕生しても少しもおかしくない時代が到来したのである。本物をみつけて学習したものだけが到達できる、高速道路サービスエリアである。

 

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