チャンピオンコースの難度

ホンダクラシックが開催されたフロリダ州パームビーチのPGAナショナルチャンピオンコースの難しさは半端なものではない。ホームページで見る限りではコースレート75.3、スロープレート147、パー72となっている。このコースを更にトーナメント用に難しくパー70に設定して開催された。それにも拘らず四日間通産13アンダーとは恐れ入る。私はこのコースで生涯ワーストスコアを記録しているからよく解る。ヘッドプロからボールを1ダース持っていくよう勧められて出陣したが、案の定17番で球尽きて、拾った球を大事に使って18ホールを終えることができた。昔のクラブだったとはいえ、ティーショットがフェアウェイに届かないどころか、池を越えられないホールがいくつかあった。

 

当時はUSGAハンディキャップシステムがグローバルスタンダードになっていなかったから、私ごときアマチュアプレーヤーがこんなコースレートやスロープレートのブラックティーからプレーすることもできたんだろう。ヘッドプロがみやげ話にさせようと回らせたに決まっているが、確かにこのときの話は何年経っても聞く人を笑わせる。現在はインデックスを提示しなければプレーもできないし、提示しても私のインデックスではホワイトかグリーンティーからプレーするよう勧められるに決まっている。仮にこのコースを100で回ったとしても(100-75.3)×113/147=19.0となり19オーバーパーでプレーしたものと評価される。このような難度調整機能が世界基準として定められた。

 

この世界基準となったハンディキャップ・インデックスを持っていれば、世界中のチャンピオンコースに挑戦できるが、インデックス18.0前後のアベレージゴルファーならスロープレート113から125くらいのティーでプレーすることをお勧めしたい。その方が本人も楽しいし周囲が迷惑しなくて済むから、コーススタートに掲げてあるハンディキャップ換算表と睨めっこして、しっかりとコースマネジメントするに限る。ストロークプレーはコースとプレーヤーの真剣勝負だから、スコアカードのホールハンディキャップ欄に記載される難易度ランキングをチェックして、ハンディキャップホールをマークしておけば比較的楽にそのホールを攻めることができる。何でもかんでもパーを取りに突撃を繰り返せば、全ホール玉砕して私のように生涯ワーストスコアを更新することになるだろう。殆んどの人がツアゴルファーとして世界中の色々なゴルフコースをプレーして歩くことができるようになって、ゴルフは益々楽しい生涯スポーツになったが、それにしても日本のゴルフコースの世界一高額料金はいつになったら国際標準価格になるのか。この料金ではやがて海外からのツアゴルファーはゼロになってしまいますヨ。

 

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