国際ゴルファー
サッカーの国際試合を観ていると日本人選手は男女とも国際選手の風格を備えてきたように思える。武士道ゴルフに憧れる私の目には最近まで「サッカーなんてクソスポーツ」に見えた。だって反則を取るためなら恥も外聞も無く何でも演技する姿は、サムライどころかスポーツマンシップのカケラもないではないか。柔道の国際試合で散々泣かされた日本選手にとって、またもやサッカーで泣かされると思っていたがオッとどっこい、チームワークというお家芸で本領を発揮するだけでなくサムライの風格を見せているではないか。相手の卑怯なプレーに対して平然とした態度で臨む姿は立派だし風格を感じる。サムライなら相手が卑劣な行動に出た瞬間、苦しい立場に追い込まれている相手の心情を読み取って惻隠の情を抱くことができる。だから益々冷静に相手を観察して冷静に対応することができるので、既にその時点で勝負あったということだ。
私たち日本人の多くは英語に対する言語障害を持っていて、英語を聞いた途端にヤバイという気分になる性癖がある。世界には何百カ国語もあるのになぜ英語だけヤバイと感じるのか不思議に思って考えてみると、英語だけが義務教育になっているからのようだ。他の言葉に出会っても全く動揺しないのに不思議と英語に出会うと緊張する人が多い。バリバリの国際選手として知られる伊達公子さんも以前は悩んだと聞くが、日本人が国際選手として活躍するには最初にこの障害を克服しなければならないようだ。私たちが国際ゴルファーとして世界中の人と交流しようと思ったら、何ヶ国語マスターすれば障害を克服できるか。「無理、無理!無駄な努力はやめた方がいい」。実は私たち日本人の多くは英語に対して言語障害者ではなく精神障害者なのだ。英語が上達しないトラウマにとりつかれた精神障害者と思った方が良い。
国際ゴルファーになるには英語を勉強するよりエチケットルールを勉強するに限る。エチケットルールは国際統一規則だから世界中どこに行っても通じる。世界中のゴルファーがそれぞれ自国語でルールブックを読んでいるが、内容は全く同じだから、どれだけ勉強しているか一緒にプレーすればすぐ分かる。
特に国際的に礼儀正しいと評価されている日本人は、エチケットを大切にしないと格下げされる危険があるから気をつけないと。言葉が通じなくても心はすぐ通じ合うもので、プレーヤーとして二流・三流でもゴルファーとして一流なら18ホール終わったとき「またゴルフをしましょう」といって握手を求められ連絡先を教えてくれないかと請われるはずだ。そのとき連絡先は英語で書く必要はない。ローマ字と数字で結構。